20円券
大正では関東大震災があり、昭和に入ると金融恐慌が起こり、日本の経済はめちゃくちゃになってしまいました。そもそも以前に日本銀行が発券した兌換銀行券は、種類が多く複雑であり、また、兌換制度上は同額の金貨を準備高として用意する必要があります。そのため現在発行されている日本銀行兌換券残高を正確に把握するため、1円を除くすべての兌換券を無効にすることになりました。しかし、無効にする上は無効にする分の新しい兌換券が必要です。そのために発行されました。この券は日本銀行券で最後の20円という額面の紙幣です。
基本データ
発行
1930/07/21
大きさ
152 mm x 87 mm
有無効
無効
ルーラーの表示
うら
おもての肖像
藤原鎌足
藤原鎌足
飛鳥時代において、豪族中心の政治から天皇を中心とした政治に変更した「大化の改新」の中心人物
兌換文言(口語訳)
この券引き換えに金貨20円を渡してください
おもての図柄
談山神社 十三重塔
うらの図柄
談山神社 拝殿