10円券
この券は明治時代に発行された紙幣の写真製版による偽造への対策として全体的に淡い色調で発行されました 。またこの券は日本銀行券で唯一肖像が左に配置されています(図柄が左に配置されているものも含めると、この乙10円のほか、A10円があります)、このことから「左和気10円」と呼ばれることもあります。しかし銀行などから紙幣監査の際、肖像が左配置では確認しづらいと苦情がつき、それ以降は右側に固定されることになりました。2014年現在発行されているD2000円券などもすべて右側に肖像および図柄があります。この紙幣はその後、関東大震災や昭和恐慌などで兌換券の整理が必要となり、1927年02月に制定された「兌換銀行券整理法」により失効します。
基本データ
発行
1915/05/01
大きさ
139 mm x 79 mm
有無効
無効
ルーラーの表示
うら
おもての肖像
和気清麻呂
和気清麻呂
奈良時代から平安時代にかけての官僚で、洪水に悩む地区の治水工事などを行った
兌換文言(口語訳)
この券引き換えに金貨10円を渡してください
おもての図柄
護王神社