5銭白銅貨
金本位制の時に発行されていた5銭銀貨はサイズが小さく、流通不便貨幣となり製造が打ち切られていました。そのため材質を白銅として造幣される事になりました。なお、この菊5銭白銅貨と呼ばれているものは始めて日本人の手によって造幣された白銅貨であり、当時の局職員は試行錯誤を繰り返したそうです。前述の5銭銀貨や10銭銀貨など細密なデザインの中、斬新なデザインとして注目されました。しかし、その努力もむなしく、図柄が全体的に単調で単純であったことから偽造貨幣が横行し、わずか8年後には別の白銅貨へ変更されることとなってしまいます。
基本データ
発行
1889/--/--〜1897/--/--
大きさ
20.6 mm
刻み
なし
形状
円形
重さ
4.6 g
素材
銅 75% ニッケル 25%
有無効
無効
表図柄
菊花紋章
裏図柄
「五」
ルーラーの表示
うら