1厘銅貨
日本で「円」を通貨として使用するということを定めた「新貨条例」にて定められた本位金貨の補助貨幣として作られたものがこの1厘銅貨です。しかし銅貨を作る技術が乏しく、金貨や銀貨が造幣され市中流通開始されたあともしばらくまたなければなりませんでした。同時期の貨幣には半銭銅貨、1銭銅貨、2銭銅貨、5銭銀貨、10銭銀貨、20銭銀貨、50銭銀貨などがあります。なお、銭および厘単位の貨幣は材質にかかわらずすべて補助貨幣です。1厘銅貨はサイズが過小で利用しづらく「流通不便貨幣」となってしまい1884年をもって製造が打ち切られました。
基本データ
発行
1874/--/--〜1884/--/--
大きさ
15.75 mm
刻み
なし
形状
円形
重さ
0.9 g
素材
銅 98%、錫 1%、亜鉛 1%
有無効
無効
表図柄
菊花紋章
裏図柄
「一厘」
ただし、1875年までは表うらの呼称が逆
ただし、1875年までは表うらの呼称が逆
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うら