文鉄・お札とコインの資料館

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改造1円券(大正期)


日本銀行が始めて発行した日本銀行券は偽造防止のため淡い水色で印刷し、紙幣自体の強度を増加させるためコンニャクを混ぜました、そのためこの紙幣を箪笥などに保管しておくとネズミや虫に食べられ、損券(流通すべきではない状態の券)が増えました。このため改造券と呼ばれる券種が登場しました。当初は記番号に漢数字を用いられていましたが、1916年に記番号が算用数字(アラビア数字)に変更されました。この1円券(大正期)は現在でも1円として通用します。

基本データ

発行
1916/08/15
大きさ
145 mm x 85 mm
有無効
有効
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おもて

うら
おもての肖像
武内宿禰
武内宿禰
日本神話上の人物で成務、仲哀、応神、仁徳の4代の天皇につき、300年近く生きたといわれる


表兌換文言(口語訳)
この券引き換えに銀貨1円を渡してください
表発行根拠文言(口語訳)
明治17年05月26日法律(太政官布告)第18号兌換銀行券条約をもって発行するものなり
表偽造罰則文言(口語訳)
兌換銀行券条例第12号の偽造変造にかかわる罪は刑法偽造紙幣の項に書かれている条文に基づき処罰する


うらの図柄


裏兌換文言
Promises to Pay the Bearer on Demand One Yen in Silver. (このお金との交換で1円分の銀貨と交換できることを約束する。)


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