文鉄・お札とコインの資料館

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旧1円券


当初、日本国内の紙幣は各所に設立された国立銀行や政府が発行したものが流通していました。しかし、思うがままいたずらに紙幣を発行し続けた結果、インフレーションが発生し紙幣と貨幣の価値が不等価(例えば紙幣の額面が1円であったとしても当時の金貨や銀貨の1円に引き換えられない)になる自体が発生しました。そこで、国から独立した発券銀行、中央銀行としての日本銀行が1882年に設立されました。日本銀行が設立されてから最初に発行されたシリーズの紙幣です。この1円券は現在でも1円として通用します。明治時代に発行されたお金が今でも使えるということに驚かれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

基本データ

発行
1885/09/08
大きさ
135 mm x 78 mm
有無効
有効
おもて


うら
おもての肖像
大黒天
大黒天
仏教の守護神とされており、七福神の一柱としても知られる。豊穣の神として信仰され、食物・財福を司る神とされる


表兌換文言(口語訳)
この券引き換えに銀貨1円を渡してください
表発行根拠文言(口語訳)
明治17年05月26日法律(太政官布告)第18号兌換銀行券条約をもって発行するものなり


裏偽造罰則文言(口語訳)
兌換銀行券条例第12号の偽造変造にかかわる罪は刑法偽造紙幣の項に書かれている条文に基づき処罰する


企画展 「円」その歴史と日本社会のあゆみ





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