10円券
大正では関東大震災があり、昭和に入ると金融恐慌が起こり、日本の経済はめちゃくちゃになってしまいました。そもそも以前に日本銀行が発券した兌換銀行券は、種類が多く複雑であり、また、兌換制度上は同額の金貨を準備高として用意する必要があります。そのため現在発行されている日本銀行兌換券残高を正確に把握するため、1円を除くすべての兌換券を無効にすることになりました。しかし、無効にする上は無効にする分の新しい兌換券が必要です。そのために発行されました。
基本データ
発行
1930/05/21
大きさ
142 mm x 81 mm
有無効
無効
ルーラーの表示
うら
おもての肖像
和気清麻呂
和気清麻呂
奈良時代から平安時代にかけての官僚で、洪水に悩む地区の治水工事などを行った
兌換文言(口語訳)
この券引き換えに金貨10円を渡してください
おもての図柄
平等院御物
うらの図柄
護王神社