文鉄・お札とコインの資料館

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改造20銭券


この紙幣は日本銀行が設立される前に大日本帝国政府の名で発行された紙幣です。1円以上の高額券は神功皇后が描かれ「神功皇后札」、50銭以下の中低額紙幣は大蔵卿の大きな判が印刷されていることから「大蔵卿札」と呼ばれています。これら紙幣は当時偽造が頻発していた明治通宝を置き換える目的で発行されました。しかしながら、当時発行されていた国立銀行紙幣と合わせ、発行高がいたずらに膨れ上がり、急激なインフレーションが発生してしまいました。そのため、金融政策を行う政府から独立した組織として現代の中央銀行として日本銀行が設立され、1898年に「政府発行紙幣通用廃止ニ関スル法律」が公布され政府紙幣はとりあえず役目を終えることになります。

基本データ

発行
1882/02/--
大きさ
93 mm x 59 mm
有無効
無効
おもて


うら


企画展 「円」その歴史と日本社会のあゆみ





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