文鉄・お札とコインの資料館

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C500円券


昭和30年代になると神武景気と呼ばる好景気がやってきます。その頃にはB1000券の大々的な偽造が発生していたことと、さらに1000円券の流通量が8割以上を占め、偽造対策の強化、またさらなる高額面紙幣が求めらていました。そこでC号券が発行される運びになります。その頃には100円までは貨幣へ切り替えられたため、500円以上の額面のものが紙幣として発行されました。C号券は日本が主権を回復してから初めて発行された紙幣シリーズです。B号よりも肖像が大型化し、500円、1000円の2券種は今までの額縁調の硬いデザインから大きく変わり、使用される色数も増え紙幣のデザインとしてモダンなものになりました。5000円および10000円の高額紙幣は、当時の大卒初任給が1万3000円ほどということもあり、庶民には高嶺の花とも言えるほどの高額紙幣で、発行する必要が果たして本当にあるのかという議論が頻繁になされましたが、紙幣も発行されると高度経済成長とともに順調に流通量が増えました。

基本データ

発行
1969/11/01
大きさ
153 mm x 72 mm
有無効
有効
おもて


うら
おもての肖像
岩倉具視
岩倉具視
明治時代の改革キーマン。欧米を視察し日本の近代化を推し進め、大日本帝國憲法の制定に尽力した


おもての図柄
桜花


うらの図柄
富士山


企画展 「円」その歴史と日本社会のあゆみ





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