200円券
この券が製造されるまで200円という額面の日本銀行券はいずれも非常時に対処するためのもので、裏が無印刷であったりいずれも(当時の貨幣価値として)高額な紙幣としてはふさわしくないものでした。そこで日本銀行は昭和恐慌時の混乱の反省から当時最高額紙幣であった100円券の2倍の額面の高額紙幣としてふさわしい紙幣をあらかじめ製造しておき、非常時の備蓄用として用意することにしました。図柄などはすでに発行されていた乙20円券を流用し、1938年にはすでに日本銀行の金庫へ備蓄されていました。実際にこの券が発行されるのは、太平洋戦争(大東亜戦争)終結翌日(終結前の1945年04月ごろという説もあります)です。この券は日本銀行券で最後の200円という額面の紙幣です。この紙幣は終戦後の1946年03月に行われたインフレ脱却のための新円切替によりわずか1年も経たないうちに失効します。
基本データ
発行
1945/08/16 (1945/04/16という文献もあり)
大きさ
165 mm x 97 mm
有無効
無効
ルーラーの表示
![](image/jpn/11-49_o.jpg)
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うら
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おもての肖像
藤原鎌足
藤原鎌足
飛鳥時代において、豪族中心の政治から天皇を中心とした政治に変更した「大化の改新」の中心人物
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兌換文言(口語訳)
この券引き換えに金貨200円を渡してください
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おもての図柄
談山神社 拝殿
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うらの図柄
談山神社 十三重塔
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