5円券
この券は明治時代に発行された乙5円券が偽造対策のため非常に淡い色で印刷され、また現在の紙幣では一般的となった透かしの部分が印刷されていないことなどにより「印刷漏れではないか」「色使いが気持ち悪く肖像が幽霊のようだ」などといった不評が絶えなかったため、デザインを一新し発行されました。また、明治期に同じ肖像が用いられた5円券が発行されていたことから「大正武内5円」と呼ばれることもあります。これ以降の紙幣は透かしの部分にも印刷が施されるようになり、40年ほど後で発行されるC号券より今日で見るような、透かしの部分が印刷されない紙幣が登場します。この紙幣はその後、関東大震災や昭和恐慌などで兌換券の整理が必要となり、1927年02月に制定された「兌換銀行券整理法」により失効します。
基本データ
発行
1916/12/15
大きさ
130 mm x 73 mm
有無効
無効
ルーラーの表示
うら
おもての肖像
武内宿禰
武内宿禰
日本神話上の人物で成務、仲哀、応神、仁徳の4代の天皇につき、300年近く生きたといわれる
兌換文言(口語訳)
この券引き換えに金貨5円を渡してください
おもての図柄
宇部神社