文鉄・お札とコインの資料館

本文へジャンプします

A1円券


終戦による戦時補償や退役軍人への退職金支払い、戦時中の預貯金強要による払い戻しなどで、終戦後銀行券発行高は戦時前に比べ3倍以上となり、歯止めのきかぬインフレが発生しました。そこでインフレ抑制のため日本銀行は1円以下を除きすべての額面の紙幣を無効にし、新しく紙幣を発行することになりました、これを「新円切り替え」といいます。当時は額面およびデザインともにGHQの認可が必要であり、インフレ助長の恐れがあると指摘がなされ不発行となった500円、1000円の金種もあります。戦後直後の混乱期に発行されたため、最高額面の100円を除き作りは粗末ですかしがありません。また、このA号券シリーズは大日本印刷や凸版印刷などの民間でも印刷されたため、印刷された会社及び局ごとにより大きな違いがあります、それが偽造が横行する原因になりました。

基本データ

発行
1946/03/19
大きさ
124 mm x 68 mm
有無効
有効
おもて


うら
おもての肖像
二宮尊徳
二宮尊徳
幼きときに両親を病気で亡くしたが、勉学に励み荒れた畑や農家を再建した。「二宮金次郎」ともいわれる


図柄
鶏と稲


企画展 「円」その歴史と日本社会のあゆみ





© 2001-2024 Wada Akina. All rights reserved.